「不動産の買取で高く売るコツは?」
「不動産屋さんの買取を手っ取り早く利用したいけど、価格が安くなるのは困る。もし買取で、高く不動産が売れたら理想的なんだけど?」
不動産の買取についてポイントをまとめました。
■仲介と買取の違い
不動産の買取について、簡単に説明します。
一般的な不動産の売買方法を「仲介(ちゅうかい)」と言って、不動産屋さんが売りたい人から直接買うことを「買取」と言います。
■仲介で売る
仲介で売る場合のメリットは相場価格で売れるけど、いつ売れるか神のみぞ知る、です。
不動産屋は、売りたい人の不動産を不動産会社が仲介してほしい人に売ります。
仲介ではほぼ相場価格で売れますが、買主を見つけるため広告宣伝するため、売却には時間がかかります。売却期間の目安は、適正価格で売り出せば3ヶ月〜6ヶ月ぐらいです。
ただし、人気エリアの物件なら販売前に売れることもありますし、田舎の過疎地などは(福田とか)需要が少ないとなかなか売れないこともあります。
■業者に買取ってもらう
買取は最短1週間で売れますが、仲介で売るよりも安くなります。
買取では、不動産会社が買主なので、最短1週間程度で買取り可能。しかしデメリットとして、価格が相場より3割ぐらい安くなってしまいます。
ここまでをまとめると次の表になります。
仲介 (普通の売買) |
買取 | |
---|---|---|
買主 | 一般の人 | 不動産会社 (買取業者) |
売却期間 | 場合による (目安3〜6ヶ月程度) |
最短1週間 |
売却価格 | ほぼ相場通り | 相場より 3割安い |
売れるまでの手間と時間を不動産会社が売れないかもしれないというリスクを含めて引き受ける代わりに、安全を見込んで安く買い取るわけです。
■買取して再販する
買取では、不動産会社は転売して差額を利益にします。そのため少なくとも相場より3割程度は安くないと買取りません。
家を買取った不動産屋は、必要に応じリフォームをしてから、リフォーム費用と利益を上乗せして、一般の人へ再販売(転売)します
土地を買い取った不動産屋は、きれいにお化粧直し(造成・整地・土留め・草刈りなど)をして、売主となって正常な価格で売り出します。
買い取ってもらった売主にとっては、相場より3割下がった価格で売るので、手元に残る金額は小さくなります。
■買取にも2タイプある
買取には即時買取と買取保証があります。
『即時買取』は最短1週間で買取
即時買取は、不動産会社が最短1週間で買取ります。不動産の買取とは、普通この即時買取をいいます。
買取時期は、売主の都合にあわせて調整できます。
『買取保証』は3ヶ月だけ仲介で売り、売れないと買取
買取保証(売却保障)とは、一定期間だけ普通の売買(仲介)で売り出し、期間内で売れなければ、不動産会社が買取るというもの。
買取保証のメリットは…
- 仲介期間中なら相場通りの価格で売れる可能性がある
- 売れない場合は先に決めた価格で買取ってもらえるので、スケジュールが組みやすい
一方で買取保証の注意点は…
- 一部の大手不動産会社しか対応していない
- 築年数が古い家や不人気エリアは利用できない
売りたい土地が人気のあるエリアで、売り急いでいないのなら一般の仲介に出す、あまり人気のないエリアなら安いけど買い取ってもらって、さくっと現金を手に入れる。
こんなかんじです。何となくおわかりでしょうか?