■固定資産税評価とは?
固定資産税の評価額について説明していきます。
土地の評価方法の2つめに「固定資産税評価額」があります。
これは、固定資産税や都市計画税を課税するときの基準にする評価方法です。固定資産税評価額は、その不動産が存在する市町村が決定して発表します。
固定資産税評価額は、実勢価格の7割程度になるので実勢価格とは異なります。ということで、実際の土地売買の際には利用しません。
■固定資産税評価が必要なケース
固定資産税評価額が必要になるのは、どのようなケースなのか?
これは、役所が不動産の所有者に対して固定資産税や都市計画税を課税するときに使う基準です。よって、一般の人が土地売買の際などに直接利用することはありません。ただ、参考価格として用いることはあります。
裁判所関連の手続きをするときや、法務局で不動産の所有権移転登記をするときなどには固定資産税評価証明書が必要になることが多いです。
このように、固定資産税評価額は、「役所関係の手続きで必要になるもの」と理解すると良いでしょう。
■固定資産税評価額の調べ方
固定資産税を知りたい場合には、どのようにすれば良いのでしょうか?
最も簡単なのは、毎年土地の所有者に送られてくる「固定資産税課税明細書」を確認する方法です。
これを見ると、対象となる土地の固定資産税評価額が記載されています。また、手元に固定資産税評価明細書がない場合には、役所で申請をすると「固定資産税評価証明書」を発行してもらうことができます。
たとえば、裁判所や法務局、銀行などで固定資産税評価が必要な場合には、この固定資産税評価証明書を取り寄せて持っていく(提出する)必要があります。
ただ、固定資産税評価明細書や固定資産税評価証明書は、その土地の所有者しか手に入れることができません。所有者以外のものが固定資産税評価額を知りたい場合には、所有者が直筆で書いた委任状が必要です。
国土交通省の「全国地価マップ」を利用すると便利です。
(参照:全国地価マップ)
このサイトで対象の土地の固定資産税路線価を調べることができます。
この場合、表示されるのは「固定資産税評価額」そのものではなく「固定資産税路線価」なので、路線価そのものではなく、必要な土地の面積をかけ算しなければなりません。
ということは、土地の面積さえわかれば、固定資産税路線価×面積の計算をすることによって、だいたいの固定資産税評価額を明らかにすることができます。
なお、「全国地価マップ」は、固定資産税路線価だけではなく、相続税路線価や公示地価などを調べることも可能です。
■まとめ
固定資産税評価額は、毎年発表される公示地価の7割程度になりますし、改定が3年に1回であることもあり、その時の実勢価格とはかけ離れた数字になることが多いのです。
土地を売ったり買ったりするときの参考価格程度にとどめておく程度にしておきましょう。
今回は、固定資産税評価額を調べる方法でした。磐田市の売却相談窓口ガンバル不動産です。